Tina Johnsen Hafsaas

スポーツ

クライミング

出身地

Oslo, Norway

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-世界が90度回転すると、この内気な少女の輝きが増す- ノルウェーはオスロ出身のティナ・ヨンセン・ハフソース。クライミングウォールに12歳で挑み始めて以来、非凡なる才能を発揮してきたアスリートだ。2012年にノルウェー国内のジュニアチャンピオンとなった彼女がシニア挑戦への準備を始めた矢先、EBウイルスを患うという不運に見舞われた。それから3年間、浮き沈みが激しく、確実な演技ができなくなる。大会では満足のいく成績を挙げられず、倦怠感に襲われる日々が続いた。実績を上回る同僚の期待の高さに押しつぶされそうになることも多かったという。しかしながらその経験があったからこそ、自分を思いやることができるようになったし、屋外に広がる自然の美しさにもっと目を向けられるようにもなった。またそれまで以上にクライミングへの情熱が高まったのも事実だ。初めてウォールに足をかけてから15年がたった今、競技生活から引退しても、クライミングをやめることは決してないと心に決めている。「奥が深過ぎて、やり遂げられるようなスポーツじゃないの。単なるスポーツじゃない。私の情熱で人生そのものであり、私という人間の大部分を形作るものよ。」健康を取り戻し、競技ツアーに再び参戦し始めた2017年には、彼女自身が指導する生徒と競い合うこともあった。ツアー参戦に先立って、彼女はプライベートのパートナーでありアークテリクスに所属するボルダーのティロ・シュレーターと共にユースのクライミングチームを発足した。チームの目的はノルウェー国内における次世代クライマーの育成だ。彼女は自らが学んできたことを生徒に惜しみなく伝授している。彼らには自分に厳しくしすぎることなく、可能性を引き出す方法を伝えたいと願っているからだ。ヨンセン・ハフソースは現在、2021年及び2023年に開催される世界選手権に向けたトレーニングを行いつつ、クライミングで訪れる色々な場所を満喫している。また大学に籍を置き、生態学と持続可能な自然管理学を専攻している。「クライミングへの自分の強い気持ちを、知識を付けることでより深めたい。そして地球の生態系の保護に有意義な貢献がしたい。」それが今の彼女の目標である。