ジャレッド・エルストンは突拍子もない人間というわけではない。そう見える風貌をしているだけだ。あくまで彼の話では、だが。何しろ、雪の上でジャレッドのすることといったら、突拍子もないことばかりなのだから。ユタ州の悪名高い90フィートのピラミッドギャップで、初めてフロントサイド1260で着地したように。モンタナ生まれのビッグエアーとビッグマウンテンのスペシャリストである彼は、こうした大胆さと巧みさを併せ持つ、この世界でも屈指の多才なスノーボーダーだ。Natural Selection Tourでは最年少ライダーとして賞を獲得し、Tormentマガジンのライダー・オブザイヤーに選出されている。スケートとサーフィンをインスピレーション源とし、大胆さで知られる彼が一番力を入れているのは、クリエイティブでスタイリッシュな動画セグメントを作ること。改造好きでもあり、そりのデッキからキャンピングカーやオートバイまであらゆるものを対象に、弟とともにガレージで何時間も溶接作業に励んでいる。

スノーボード映画『Hand Over Fist』に出演