10代でカヌースラローム界の注目を集めたエイドリアン・ネルハムズ。そんな彼がロッククライミングへの情熱に気が付いたのも、このウォータースポーツがきっかけでした。イングランドのウォーキンガムで育ったエイドリアンは、イギリス国内のあらゆる場所で開催されるカヌースラローム大会に参戦していました。そしてその先々で素晴らしいロッククライミングの世界に出会うことになったのです。カヌー競技の合間に数回のクライミングに出かけたことが運命の分かれ道。趣味として始めたクライミングでしたが、天職となるまでにそう時間はかかりませんでした。ニュージーランドへの遠征中、数名の友人を連れ立ってコップランドパスに挑んだエイドリアン。大興奮のチャレンジから帰ってきた彼は、イギリスに戻って、高山クライミングのプロとしてのキャリアに専念しようと心を決めたのでした。
エイドリアンは現在、国際山岳学校(ISM)の理事長であり、英国山岳ガイド協会の技術監督としても活躍しています。更に、高山のクライミングコースの開拓やクライミング体験のガイド、英国における未来のIFMGA山岳ガイドを育てる育成プログラムの監督等にも携わっています。
エイドリアンは20年以上のキャリアを持つ山岳ガイドです。クライミングについて彼が感じる最大の魅力を尋ねると、新しいルートに挑戦する際に体内に沸き立つアドレナリン、それぞれの地元文化と築き上げる連帯意識、新しくできた友人と共有する、その土地ならではの体験、と言います。
アークテリクス アンバサダーとして、エイドリアンは湖水地方にある彼の地元で、クライミングがより親しみやすいスポーツであるよう尽力しています。更に、技術と経験をシェアすることで、クライマーが十分な自信と準備を備えてアウトドアを満喫できるようサポートしているのです。クライアントや同僚、友人、生徒が彼をロールモデルとして尊敬する一方で、息子であるモンティはエイドリアンのインスピレーションを刺激する存在だそうです。子煩悩な父親であるエイドリアンは、彼自身の経験によって息子のポジティブな姿勢や、落ち着いた社交的な性格、自然を愛する心が形成される過程を見てきました。そして今度はモンティの成長が、何ごとにも一生懸命努力すれば、人生において不可能なことはないという揺るぎない信念を持ち、新たな経験を積み重ねる意欲を、エイドリアンに与えてくれています。
主な実績
- 結婚生活30余年!
- 父親として息子の人生に大きな影響を与えてきた存在
- 英国のIFMGA(国際山岳ガイド協会連盟)山岳ガイド
- 国際山岳学校(ISM)理事長
- 英国山岳ガイド協会(BMG)技術監督
- キルギスタンにおいて新規ルートを100回以上初登
- カナディアン・ロッキーの「アイスフォール」クライミング初登
- 冬の英国での「ミックス」クライミング初登
- アラスカの「アルパイン」クライミング初登
- 多くのクライアントのクライミング体験をサポートし、彼らの一生の思い出の一部として記憶に残るガイド
- 多くの才能あるクライマーがIFMGA(国際山岳ガイド協会連盟)山岳ガイドになれるようサポートする指導者
- 一生分の素晴らしい思い出と経験、友情を世界中で育んできたこの30年。その時間を経てもなお、クライミングに挑む当日は過去最高のモチベーションを感じるよ!