リシーは22歳の時、ワールドカップ・アルピニズム協会国際連合(Union Internationale des Associations d'Alpinisme World Cup)で2位となり、24歳で国際山岳ガイド協会連盟 (IVBV, UIAGM)の山岳ガイドになった。29歳の時には、スポーツカルチャーの修士号を終えて間もなく、ナハニ国立公園のシルク・オブ・アンクレイマブルズに登る。さらに、Power of Silence、5.13の初登の一部を成し遂げる。もちろん彼女はスゴイのだが、ちょっとやそっとでは登れない。リシーは自分の初登を芸術作品のようなものと見ている。挑戦と冒険にはちょっとした美しさと、良い仲間がつきもの。その追求に導かれて行く先が、オマーン、モロッコあるいはドロミテのバックヤードであれ、リシーはそれぞれのクライミングの目的意識を磨いている。新たなルートに挑んでいない時は、アルプスや日本、カナダなど世界中でゲストをガイドしているだろう。世界で唯一の女性IFMGA試験官として、残りの時間を、若い山岳ガイドのトレーニングに費やしている。
主な実績
- IFMGA 山岳ガイド、トレーナー及び試験官
- FHクーフシュタイン・ユニバーシティ・オブ・アプライド・サイエンスにてスポーツカルチャーとイベント管理に関する修士号取得
- 2001年、ザースフェーにて開催されたUIAAアイス・クライミング・ワールドカップ2位
- カナダ、シルク・オブ・アンクレイマブルズのミドル・ヒュイ・スパイア(Middle Huey Spire)にて、パワー・オブ・サイレンス(Power of Silence)(7c+、11ピッチ)のルート初登に成功
- パキスタンにて標高6150mのサルポ・ラゴピークを初登頂
- コルティナ近くのアンペッツォ・ドロミテにて、ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)(400m、8a on Taè)を初登