Joelle Brupbacher

ジョエルは、シャイに見えるかもしれないが、彼女と個人的に知り合った人たちは、いつも他者に気を遣う優しい女性であったことを思い出す。激しく突き動かされ挑戦したコンペで、堅実に勝利してきた。一緒に登る仲間をよく無意識にけしかけたものだが、これは彼女の最も有効なトレーニング方法の一つで、必ず皆強くなっていった。ジョエルにとって家族は大切で、スイスのベルンにルーツがあることをとても誇りに思っていた。テクニカルで力強い彼女のクライミングは、若い頃にアルプスで過ごしたバックグラウンドから来ている。そこでは大きな山々にスムーズに移動でき、8000mの山々の頂上を目指す彼女の情熱に火をつけるのに十分だった。不穏な天気の山では、嵐が過ぎ去るのを待つ間、ジョエルはポップソングで皆の気分を盛り立てようとしたことで有名だ。どのテントがジョエルのものか、見つけるのはいつも簡単だった。ひどい甘党で有名な彼女のテントは、キャンディの包み紙でいっぱいだったからだ。タフで強靭で、非常に決断力のあるクライマーだったが、いつもピュアで、優しく、子供のような心を持っていた。

主な実績

  • パキスタン~中国国境にある、標高世界第12位を誇るロード・ピーク(Road Peak)、8,051 mを登頂
  • 2007年、標高8,167 mで世界第7位のダウラギリ(Dhaulagiri)登頂
  • ネパール~中国国境にある、標高8188 mで世界第6位のチョ・オユー登頂
  • パキスタン~中国国境にある、標高8,035 mで世界第13位のガサブラム II(Gasherbrum II)登頂
  • 2011年、ネパール~中国国境、標高8,485 mで世界第5位のマカル(Makalu)登頂