身長5フィート4インチ(約162cm)のエマ・クック・クラークは、品定めされ、軽く見くびられるのには慣れっこだ。森林消防士として働いていた20代前半のころ、大抵は彼女がチームで唯一の女性だった。標準仕様の制服がフィットすることはほとんどなく、そんな彼女の能力を消防士仲間は過小評価していたが、誤解もいいところだ。クック・クラークは、遊び心もまじえつつ、身体能力を真剣に追求してきた。子供時代を通じてアスリートとして過ごしたが、探究が深まったのは、2011年にインドのラジャスタンで開催された「Impossible to Possible」にユースアンバサダーとして招かれ、7日間で7つのマラソンを走ることを求められたときのことだ。彼女は、自分の身体能力がどれほどかということだけでなく、人々が協力することによってどれだけのことが可能かということも学んだ、ランニングは大抵の人が考えている以上に団体競技だとエマは言う。「走るときは一人ですが、多くの人々のお世話になっていますから。」 環境科学の学位を取得後、カルガリーの消防士として働き始めてから、エマは大学時代にカナダ代表として活躍したクロスカントリーとトラックレースで培った能力を山での冒険、スキーツアー、マウンテンランに活かし、仕事のために体を鍛えた。力とスピード、チャレンジが融合した障害物レースに魅了された彼女は、2021年に北米選手権で優勝し、世界選手権ではあと一歩のところで表彰台を逃した。消防士としてのキャリアは、彼女の心身を鍛えただけでなく、彼女が自分に投げかける大きな疑問にも応えるものだ。「私は役に立っているだろうか?」 友人たちのためにカードを作ったり、慈善を目的としてオークションで販売する作品を制作したりと、エマはアーティストとしても目的を持って創作を行っている。時間があるときには? 彼女は常に、限界まで挑戦するための独創的な方法を考えている。エマは最近、消防士の職を離れた。ほぼフルタイムで競技を追求するために。
- スカイランニング・ワールドシリーズレースで8回3位以内でゴール(うち4回は1位)
- スキーモ国内チャンピオンを複数回獲得
- スパルタン障害物レース北米選手権で1位
- アブダビ、スパルタン障害物レース世界選手権で4位
- カナダ大学選手権の クロスカントリー部門で2位
- カナダ国内マウンテンランニング選手権で2位