生物学技術者から管理人に転身後、IFMGA公認の山岳ガイドになったサム・ヘネシーの高山への道のりは、型破りなものだった。ワシントン州オリンピック山脈で育ち、現在はモンタナ州ボーズマンに拠点を置くサムは、もともとプロバスケット選手を目指していたが、同世代の仲間のなかでもとりわけ慎重なスキー登山家となった。今では、登山で最速記録を破り、アラスカやヒマラヤのような高地にミニマリストで軽量なスタイルを持ち込んでいる。登山による環境への影響を軽減することを目標に、高山環境に持ち込まれるがらくたを削減し、「セルフサポート」の意味を再定義すべく模索している。バスケットボール界のレジェンドであるゲイリー・ペイトンに憧れる彼は、不屈の精神で切磋琢磨し、高山でロックダウンディフェンスを実行することで、その足跡をたどろうとしている。最高のパフォーマーでありながら、生物学にも興味を持ち続け、時間があれば関連書を読んで過ごしている。ただし、NBAの試合を観戦する時間を除いて。
主な実績:
- デナリ、スロヴァク・ダイレクトで17時間40分の速度を記録
- デナリのNW Buttressを初滑降(Cassin Traverse経由)
- デナリのLight Travelerを第2登。
- Foraker をスキーでトラバース(Infinite SpurからSultana Ridge )
- キシュトワール・ヒマラヤ、Barnaj II(6400m)を初登
