アミティについて語る上で、避けては通れない2つの事実がある。1つ目、彼女は「根っからの楽天家」だ。2つ目、プロジェクトを何とか完登したときに彼女が居合わせたら、きっとキャンピングカーのオーブンで「完登記念デザート」を焼いてくれる。生まれついての旅好きで、途方もない挑戦に惹かれるアミティは、並外れた意志の強さと意欲を持ったクライマーだ。カリフォルニアのEnter the Dragon（5.13+ R）を女性として初めて登攀し、ヨセミテのエル・キャピタンをフリー登攀した5人目の女性となった。コロラド州ラブランドに生まれ、2018年からは夫のコナーとともに旅をしながら暮らしている。2012年の大学時代、クライミングの世界を初めて教えてくれたのがコナーだった。現役のスポーツ栄養士であるアミティにとって、ノマドの生活はやさしいものではないが、それは何をしていても同じことだ。クライミングでの彼女のスーパーパワーは、とにかく懸命に努力すること。動き回り、ハードなプロジェクトに身を投じ、あらゆる場所でクライミングすることを心から楽しんでいる。ギリギリまで自分を追い込む精神的・肉体的挑戦を生きがいにし、自分が大切にしていることのためには努力をいとわない。テンションが高過ぎるのと、いささか短気であることを自分で認めている。「休みの日」より「休みの夜」の方がいいと冗談まじりに話す彼女だが、オフの時間には料理や泳げる場所での飛び込み、読書、次の冒険について計画を立てることを楽しんでいる。ビッグウォールやトラッドクライミングに全力を注ぐ彼女は、バブシ・ツァンガールのような他の素晴らしい女性クライマーからインスピレーションを受けながら、彼女自身もあらゆるところで他のクライマーに大きなインスピレーションを与え続けている。

主な実績：

• El Corazon（5.13b、32ピッチ、グラウンドアップ）
• Freeriderを1日で登攀（5.13a、32ピッチ、セルフサポート、リハーサル／スタッシングなし）
• 女性として5人目に、1日でエル・キャピタン登攀
• Golden Gate（5.13a、33ピッチ、グラウンドアップ）
• Father Time (5.13b、20ピッチ、グラウンドアップ）
• The Honeymoon is Over（5.13c、8ピッチ）
• Barnacle Scars初登（5.13トラッド、3ピッチ）
• Stingray（5.13dトラッド）
• Enter the Dragonを女性として初登（5.13+ R）
• Sarchasm（5.14a）